薄荷さんのよもやまブログ

ツエーゲン金沢のサポーターで近年はジャ〇-ズにもハマってるくせに、メインは食い物記事ばかりと言われているヲタク人間のブログです

涅槃の煩悩

東日本大震災から一年ですね。
ちょっと実家に帰ってまして、震災が起きた時刻は金沢へ帰る移動中の車の中でした。
故に黙祷は出来ませんでしたが、改めて亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

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今回はちょっと目的があり、木曜日に親へ帰るからと電話を掛けました。

私:で、土曜日空いてる?
母:どうした?
私:門前の総持寺に行きたいんだけど……
母:団子拾いか!
私:……

その通りでございます。
正確には「涅槃会(ねはんえ)」と言いまして、お釈迦様の命日にあたる旧暦の2月15日に法要があるのですが、その法要の後にお釈迦様の遺骨に見立てた団子がまかれるのです。
(元々団子を撒くのは曹洞宗の行事だったらしいのですが、今はいろんなとこでやるらしい)
2・3年前に両親が総持寺と永光時の涅槃会に行って団子拾ってきたのがうらやましくて、自分も行きたかったんです。
で、今年は拾いに行ってこようと!思い立ち、県内で団子が撒かれる寺を調べてみたら、けっこう色んな寺でやってるのですが、今年はみんな尽く平日だった。
(金沢の大乗寺、小松の那谷寺、津幡の倶利伽羅不動尊羽咋・永光時、妙成寺etc...)
で唯一、土日に掛かっていたのが門前の総持寺……。

よりによって、ここかい!(大汗)

いえ、むしろ私にとっては他の寺より縁は深いお寺なんです(母親の実家の寺の本山)
ただ、ここまで偶然か重なると
『他の寺に行かなくてもウチの寺にくればいいやろが』
と言わんばかりの作為的なものを感じる。

まあ、親はいっしょに行くことをあっさり承諾してくれたので、3月10日に総持寺に連れてってもらいました。
開始は午前10時半からで、5分ほど前に着いたら、さすがに仏殿には人がわんさか。

イメージ 1

きっちり時間通りに始まって法要……かと、思いきや、御詠歌か流れる中、一つ一つ道具を運び入れて、終われば一回ごとに五体投地(お経を読み上げるまでが長い~~)
そして、やっとこお経を読み上げたかと思ったら、廻り経とかいうものらしく、10人くらいのお坊さんがぐるぐる回ってお経をあげてました。
今まで曹洞宗のお勤めって見たことなかったから(うちは浄土真宗)ビックリ!
でも、みなさんとてもいいお声で聴きごたえがありました。
お勤めが終わると、それまでの厳かな空気はどこへやら。
参拝者が中央に集まって、お坊さんが節分の豆撒きよろしく団子を撒くのですが、前にラジオで大乗寺の涅槃会の取材をしたアナウンサー曰く、
「あれは人間の本性が出る!」
だそうですが、まさにその言葉通り!
皆、餓鬼ごとく群がる、群がる!(はっきり言って年寄りの方が「寄越せー!」と遠慮ないです)
モチロン、私もその一人!
でも、気合いが足りなかったのか、5個しか拾えませんでした。
親曰く「落ちた瞬間に手を伸ばさなきゃダメだ」とのこと。
(たしかに、団子が落ちた瞬間、四方八方から手が伸びてたもんな~)

イメージ 2
私と両親が拾ったのは←の通り。ほとんど親の拾った分です。
輪島・門前は干支に見立てた動物の形に団子を作るのだそうですが
(他の地方ではお釈迦様の骨が五色に光ったのにちなんで色のついた丸団子)
ほとんどがヘビです。
イメージ 3


ヘビは作るのが簡単なんだろうな~。
これは食べてもいいのですが、この辺ではこれを小袋に入れてヘビ(蝮)除けのお守りにします。
(犬の形は安産のお守りになるらしい)

イメージ 4

母親がいくつか小袋を作ってくれました。
それにしても、1回やれば気が済むと思ったけど、次こそはもっと団子を取りたい!
我ながら、寺にお参りに行って煩悩増やしてどーすんだよ(汗)