薄荷さんのよもやまブログ

ツエーゲン金沢のサポーターで近年はジャ〇-ズにもハマってるくせに、メインは食い物記事ばかりと言われているヲタク人間のブログです

女の役目

ここ数日いろいろありまして、土日にブログの更新が出来ませんでした。
その総括を書きだすので今回は長いです。しかも写真はほとんどナシです。

6月30日午後4時 祖母が急逝しました。
脳梗塞で倒れてから10日ほどでした。

3日ほど前に一時容体が悪化し、前日から埼玉の叔母(父の妹)夫婦が泊まりで様子を見に来ておりましたが、それなりに容体が落ち着きを見せていたので、叔母夫婦は埼玉に帰り、私の母親が付き添って点滴の様子を見ていると、点滴の薬の落ちるスピードが遅いな?と疑問に思ってふと祖母を見てみたら、息をしてなかった。(後から聞いたとこによると、点滴は脈に合わせて薬が落ちるらしい)
慌てて職員さんから往診に来てもらってる医者を呼んだところ
「ダメだろうけど、救急車を呼びますか?」
聞かれ、母は
「このまま逝かせてください」
と(父の兄弟全員延命治療をのぞんでなかった(もう年だし、回復の見込みがないことは判っていたので))、母の胸に抱かれて静かに息を引き取りました。

埼玉に戻ろうとしていた叔母夫婦は長岡に着く前にとんぼ返りとなりました。
私はバーゲンを覗いた後、白山比咩神社へ水を汲みに行ってお参りをしようとした直前に電話が掛かってきました。(ある意味恐ろしいタイミングだ)
で、早急に七尾の実家に帰ることに……。

帰ってみれば、母親はそれなりに後悔なく祖母を見とれたらしく満足した様子でしたが、今まで張りつめてた分の反動で横になってました。
他に家にいたのは、父と埼玉の叔母夫婦。
20年前に祖父が亡くなった時には、葬儀を町内の集会場でやることになり、近所の人たちの手伝いとかで人の出入りが結構あったのですが、今回は近所の人たちの手伝いはナシで香典の受付以外の葬儀の手配はセレモニーセンターの人にお願いすることになったんです。
(時代の流れです。実際この方が気が楽だし)

日程は、中一日を置いて通夜、翌日葬儀となってました。

で、ここで私的に問題が……。

石川県は真宗王国と呼ばれるくらい信仰心の厚い地域。
しかも能登の方です。
能登の田舎だと、精進料理でなきゃダメなんですよ~~~!! つまり肉、魚が使えない!!
近所の手伝いがある時は、女の人が遺族、手伝いの分の料理を延々作るんですが、今回は自分たちで何とかしなきゃいけない!
しかも、母親は体力的に料理の支度を出来る状態じゃありません。

朝昼晩一日と翌朝の朝と昼、合計5食を通夜の晩まで私が作る羽目になりました(泣)

まあ、他になんにもすることがなかったので、料理作ってれば気がまぎれたのは事実なんですが、大変でした。
精進料理なんて、そんなにレパートリーがない上にこんな制約まで↓

・おにぎりは三角に握ってはいけない。
・酢を使ってはいけない(腐敗したのと区別がつかなくなるから)
・ネギもNG

何を作れっちゅうんじゃ~~~!!!
それでも、二品程おかず作ってなんとかやってみたのですが……ご飯作ってる最中に、客が増える~~!
(父の兄弟や私の弟夫婦などが到着した)
最終的には、量もとんでもないことになり、味付けにもまったく自信ナシの状態に陥ってしまいました。
(それでも、後片づけなどは叔母がやってくれたので助かりました)
通夜の前のお昼などは、私もグロッキーになり、うどんなどを頼むか?と父が言ったのですが、近所の店は配達がダメで(量がとんでもなかったし)、結局そうめん11人分を茹でる羽目に……。

はっきり言って、手伝いの人がいないと、精進料理で親戚をもてなすの無理です。
(正確な人数が解れば仕出しを頼む手もあるんだけど、食事の直前に顔見せ程度にくる親戚もいるので注文していいのか判断がつかなくて)

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そしてどうにか、通夜で会場の方に行くことが出来たかと思えば……。

うちの親戚の男どもは、女房に荷物関係を全部任せちゃうんだな~~。
(着替えやら、お泊り道具やらは、全部女房に預けて、あれどこだ?これどこだ?としか言わない)
まあ、下手に反論すると10倍ぐらいに返ってくるので、ハイハイと言うこと聞いていた方が楽なのもあるんだけどね。
そして、未婚の私は父親のパシリと化してました。

「よりによって、お布施の袋、家に忘れてくるな~~~!!」

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通夜、告別式そのものは滞りなく終わりました。

祖母は逝った時と同じように、あっけなく骨になりました。

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そして、骨揚げの法要も終わって、会場を後にし、関東方面に住んでいる父の兄弟は荷物をまとめてすぐにそれぞれの自宅へ帰ることになっていたのですが……。

ここで「男どもは、女房に荷物関係を全部任せちゃう」ことがアダになっていた。
皆、泊まりがけ荷物&礼服&引き出物の大荷物なので、アレがない、これ預かってないのか、と大騒ぎ!

まず、弟がセカンドバッグがないと騒ぎだし(香典返しの予備の傍にあり)、横浜の叔父さんの免許証を入れたカバンがないと騒ぎだし(息子がすでに車の中へ搬入済み)、埼玉の叔母さんが携帯電話がないと騒いでた(お尻のポケットにアリ)

こーゆー時はついつい普段と違う行動をしがちなので、注意が必要です。

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告別式の後は、本当に両親と私、弟夫婦だけになり、嵐の後の静けさになりました。
しかし、本当の後始末はこれからだった。

まず、籠盛りの余りをどうするか。
(ここの地方の風習で、子供、孫(後は濃い付き合いの親戚や婚家など)の名で、くだもの、お菓子の籠盛りをして、後で手伝いの人や町内の人に配るのですが、最近は手伝いの人を呼ばないし、町内でやらないので余る)
幸い(?)に、祖母はグループホームに入っていたので半分以上はそこに「葬式のお余りです」と言って渡すことにしたようです。(あと、学校の用務員をしている親戚に職場で配ってくれと押し付けた)
私も今の職場にお菓子の段ボール2箱分持っていきました。
(正直、今回3日休みを貰ったので最悪クビを覚悟してたんですが(このご時世の派遣だったので)それだけは免れました。明日からまた頑張らねば!)
しかし、お菓子はともかく、次こそは果物の籠盛りは本当にやめてほしい!
あれは日持ちしないから、本当に処分に困るんだよ~~!!
せめて缶詰にならんのか~~!!(最長老の大叔父さんが果物の籠盛りにこだわるもんな~)

そして、男どもの大仕事は香典の計算!
ぶっちゃけ、これは本当に気を使いますね。下手すれば受付を引き受けてくれた人の責任問題発生しかねないから。(幸い、数字は合ってたみたいだけど)
これ以外にも、弟は神妙に父親から段取りなどの話を聞いておりましたね。
まちがいなく、次は自分の番だから。
跡取りは大変です。

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明けて次の日は、私は早々に帰ることにしました。
父親と弟は寺へご挨拶と四十九日までの法要などの相談へ向かい、それ用のお金の封筒を忘れずに確認して出て行ったのですが……

ふと見ると、お骨の傍にどこぞで見たカバンが……慌てて電話掛けましたよ!

「七条(お寺さんから借りた棺の上に掛ける袈裟)忘れてる!!!」

昨日がお布施で今日は七条かい!

まったく、うちの男どもは……
しかし、金沢へ帰って自分の荷物を下ろして気が付きました。
私は実家へ、礼装用の鞄を忘れてきてました。

自分でオチを付けてどーする!!!!

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能登は精進に煩い土地ですが、私の家では中途半端に精進をするよりはきっぱり落とすとして、葬儀の日の夜には生臭ものを食べます。

いや~、お寿司のおいしかったこと!

そして今日(正確には昨日)のお昼はモスで食べてきました。
ハンバーグおいしい!
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